(台北中央社)台北市立動物園は19日、飼育していたジャイアントパンダの雄「団団」が死んだことを明らかにした。団団は今年8月、てんかんの発作を起こしているのが明らかになり、抗てんかん薬の投与が続けられていたが、病状が改善せず、苦痛を和らげるために麻酔を投与したところ、午後1時48分に心肺が停止したという。
同園によると、団団はこの日午前1時5分と同56分、同3時54分にてんかんの発作を起こした。以前に比べ発作の頻度が明らかに高くなり、投薬しても発作を抑制できなくなっていたという。
その後、目を覚ました際もうつぶせのまま明らかに弱った状態で、食事も取れなくなっていたため、麻酔を与えて眠らせた上で、苦痛を与えないようにすることを決めたとしている。
同園は今後病理解剖を行い、標本にする方針を明らかにした。またお別れ会の開催も検討する。 団団は2004年9月1日中国生まれ。08年から雌の「円円」と一緒に台北市立動物園で飼育され、2頭の間には13年に「円仔」、20年に「円宝」が生まれた。
柯文哲(かぶんてつ)台北市長はフェイスブックに「十数年にわたり多くの台湾人の成長と笑顔に寄り添ってくれてありがとう。台北市立動物園は君がいてくれたからより豊かで良いものになった」と投稿。
「団団、さようなら」と哀悼の意を示した。コメント欄にも市民から団団の死を惜しむ多くの声が寄せられている。
(陳怡璇/編集:齊藤啓介)