■ジオング制作時に感じた“恐怖感”「もっと表現できるのはサザビーかも」
――前回、記事で紹介させていただいたジオングの反響はいかがでしたか? 【DON-GURI】いろいろな反響がありましたが、特に自分が働いている会社の中でも気が付いた方がいらっしゃったのはびっくりしました。「自分もガンプラ作ってみようと思いました」といったコメントをいただけたのはうれしかったですね。
SNSでもいろいろな感想をいただきましたが、特に印象に残っているのは「こういったイメージを形にできるのがすごい」というような感想が多かったことです。私のなかにずっと前からイメージはありましたが、とても作ろうとは思いませんでした。しかし今ではそれにチャレンジできるようになってきた。それだけ成長したのかもしれませんね(笑)。
――“成長”と一言で済ますにはあまりある作品だと思いますが、それだけ追究することの大切さを感じます。さて、本作はジオング制作時に感じたインスピレーションから制作を決めたと伺いましたが…?
【DON-GURI】はい。ジオングを作っている際、ジオングに何か恐怖感のようなものを感じました。この恐怖感をもっと表現できるのはと考え。「サザビーかも?」と思ったことが、同じような作り方でサザビーを制作することを決めた経緯です。
――サザビーで恐怖感を表現できるかもと思った理由は?
【DON-GURI】もともとサザビーには、どこか威圧的で迫力があり、恐怖感すら感じるようなイメージを持っていました。サザビーは脚があるので、より全身での“表情”のようなものが出せると思ったんです。実際、ジオングの記事が公開された時に寄せられたコメントで、「できればサザビーでこの迫力を出してほしい」と書いてあるものがありました。その時は既にサザビーを作ることを決めていましたので、自分の方向性が間違っていないことも確認できました。
――SNSに投稿された際には、「SAZABI IS BORN」とタイトルが添えられました。威圧感や恐怖感とともに、どこか神々しさも感じられる作品に仕上げられましたね?
【DON-GURI】そうですね。写真としてはどこか神々しい印象に仕上げたのですが、完成したものを見た時、まさにサザビーが誕生した瞬間のようなイメージを受けたのでこのタイトルにしました。