安藤優子、デーブ・スペクター、ピーター・バラカンら『リトビネンコ暗殺』に絶賛コメント

『リトビネンコ暗殺』©ITV Studios Limited All rights reserved.
海外ドラマ『リトビネンコ暗殺』に各界の著名人が絶賛コメントを寄せた。
2006年11月、ある男の一枚の写真が世界に衝撃を与える。彼の名はアレクサンドル・リトビネンコ。イギリスに亡命した、FSB(ロシア連邦保安庁)及びKGB(ソ連国家保安委員会)の元職員だった。瀕死の床で彼は「私に毒を盛ったのは、ロシア大統領のウラジーミル・プーチンだ」と訴えた。そして彼の死後、体内から猛毒の放射性物質“ポロニウム210”が検出される。
“ロンドン警視庁史上最も複雑、かつ危険な捜査”と言われた「リトビネンコ事件」。本作は、この未曽有の事件の真相を追求し、懸命に戦ったロンドン警視庁の捜査官たちと、夫を亡くした妻マリーナ・リトビネンコの10年間に及ぶ苦難の捜査の全貌を、警察と遺族ら全面協力のもと、徹底的なリサーチに基づき映像化したノンフィクションドラマだ。
本作にコメントを寄せたのは、事件当時、報道番組のキャスターとしてニュースを伝えたジャーナリストの安藤優子、フリーアナウンサーの笠井信輔をはじめ、放送プロデューサーのデーブ・スペクター、ブロードキャスターのピーター・バラカン、ロシア人コラムニストの小原ブラス、リトビネンコ夫妻の友人でフリー記者の常岡浩介、映画ライターのよしひろまさみち、映画ジャーナリストの宇野維正の8名。
また、アレクサンドル・リトビネンコの壮絶な最期の日々を演じきったデヴィッド・テナント、絶望から立ち上がるマリーナ夫人を演じたロシア出身の女優マルガリータ・レヴィエヴァらキャスト陣とマリーナ・リトビネンコ夫人との写真もあわせて公開。マリーナ夫人は2人と固い信頼関係で結ばれたことにより、辛い記憶を話し、胸の内を打ち明けることができたと語っている。
■コメント
・安藤優子(ジャーナリスト) 今、ウクライナで起きていること、インドでの反政府ロシア人富豪の不審死など、このドラマがどれほどの勇気と正義を持って作られたか、想像を絶します。 実行犯だけではなく、その背後にある元凶の責任を問うた妻マリーナ、警察、司法、のあるべき姿に称賛を送ります。
・笠井信輔(フリーアナウンサー) 冒頭から最後まで貫く緊張感。「実話を基に……」ではなく「実話だ」と言い切るドラマの強みがここにある。 英国で起きた暗殺事件の首謀者は誰なのか? 17年前に『とくダネ!』が放送したプーチン黒幕説は本当だったのだ!
・デーブ・スペクター(放送ジャーナリスト) 「死人に口なし」を覆す実話! 毒殺あっても黙殺はない。 相次ぐプーチンの関与が疑われる暗殺や未遂の不審死を徹底的に検証し、 支える家族や警察や関係者の信念が伝わる。 ロシアとウクライナ情勢の中で必見のドラマ。プーチンに「ニェット」だけどこのドラマに「ダー!」
・小原ブラス(ロシア人コラムニスト) 国の敵と見なされたロシア人は世界のどこにいようと狙われる。 このドラマを通してプーチンを糾弾することがどれほど危険なことか、生々しい実態が世界に伝わるのではないかと思う。 今、このドラマをみることに大きな意味があると感じた。
・ピーター・バラカン(ブロードキャスター) 毒殺されたリトビネンコ本人も、奥さんを始め周りの関係者も、犯人の処罰がありえないと分かっていながら、 それでも残虐なプーチン態勢に堂々と反旗を翻す姿は素晴らしい。 イギリス警察の捜査も見事なもので、必見の作品だと思います。
・常岡浩介(リトビネンコ夫妻の友人、フリー記者) リトビネンコやマリーナさんや、多くの人たちのたたかいの成果で、 ようやく、世界中の人たちがプーチンの邪悪な正体を知り、今まさにウクライナで追い詰めようとしている。 貴重なノンフィクションを誰もが見て欲しい。
・よしひろまさみち(映画ライター) 日本では「まさかの放射性物質で暗殺!?」で騒がれたリトビネンコ事件。 ここまでエグいエピソードがあったとは……と、驚くとともに、 実話なのにまるでフィクションの陰謀ミステリーを見てる気分。
・宇野維正(映画ジャーナリスト) ニュース画面にしか出てこないが、『リトビネンコ暗殺』のもう一人の主役はあの男だ。 この10数年間、西側諸国があの男の暴走を止めるきっかけは何度もあった。 そのことへの苦々しさが本作の沈痛なトーンを決定づけている。
リアルサウンド編集部