スタート当日に行われたプレスツアーで、はしもとは展示物やクリエイション過程について説明。各作品にキャプションがついていないのは、実物に触れて感じてほしいという理由からだ。
ブサかわ犬として全国で愛された“わさお”の彫刻は、死後に、写真や動画などいろいろな資料を集めて制作した復元彫刻。その資料集めには約3カ月を費やしたそうだ。制作にかかったのは約2カ月間。その愛嬌のある表情は、まるで生きているかのよう。はしもとは、「生命感が溢れる瞬間に制作が終了する」とコメントしている。ほかにも、現存する彼女の愛犬の彫刻や知り合いのミュージシャンが飼っているネコたちの彫刻もある。これらの生きている動物の彫刻は、肖像彫刻といい、“わさお”の復元彫刻よりは、ずっと制作しやすいそうだ。
スケッチは、長年はしもとが手掛けているものであり、毎朝30分の“朝練”で仕上げるという。彫刻やレリーフ、スケッチ全て、はしもとの動物への愛が溢れている。会期は3月19日まで。