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犬「お客さん帰っちゃった…」 さびしそうな姿に「これは帰れない」「看板犬の鑑」

犬「お客さん帰っちゃった…」 さびしそうな姿に「これは帰れない」「看板犬の鑑」

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犬「お客さん帰っちゃった…」 さびしそうな姿に「これは帰れない」「看板犬の鑑」
飲食店や旅館などにいる看板犬。

従業員の一員として、多くのお客さんを出迎えるとともに見送る姿は、訪れた人の心を癒しているでしょう。


青森県十和田市・の奥入瀬にある小さな温泉民宿『南部屋』を営む、宿主の田村暁 (@nanbuya_towada)さんは、1枚の写真をTwitterに投稿しました。

雪が積もった寒い日に、田村さんがお客さんを見送って宿に戻った時のこと。

宿の入口にあたる扉のガラス越しに、お客さんを見送る看板犬たちの姿があったのですが…。

「あー…、お客さん帰っちゃった…」

2匹とも、なんとも哀愁漂う様子だったのです!

田村さんによると、滞在中にたくさんかわいがってくれたお客さんが帰ってしまうと、2匹とも午前中は大体ショボンとしてしまうとのこと。


1年前の様子を見ても、お客さんが後ろ髪を引かれそうなお見送りスタイルです。

前から見ても、後ろから見ても、お客さんが帰って残念そうな様子がひしひしと伝わってきますね。

健気な接客に胸を射抜かれた人たちからは、「看板犬の鑑。ションボリ顔がかわいい!」「狛犬のようで神々しくも見えますね」「これは帰れない」などの声が上がっています。

看板犬の2匹は、それぞれ大変な境遇のところを田村さんに救われました。

茶色の看板犬は、九州の保健所から殺処分前日にギリギリ救出されたリュックさん。白色の看板犬は、同県の青森市にある八甲田山で保護されたクララさんです。


クララさんは、八甲田山中の国道脇に、餓死寸前で棄てられていました。

田村さんが動物病院に診せに行くと、獣医からは「飼育放棄の挙げ句のポイ捨てかな。ほとんどケージから出してもらえず、もしかして産まれてから土の上を歩いたことがないかも…」といわれたそうです。

しかし、そこから奇跡の復活を遂げ、2匹そろって元気に看板犬を務めています!

なお、2匹の看板犬は、常に館内にいる訳ではありません。

犬が不得意なお客さんもいるため、普段は裏にいて、リクエストがあると飛び出すそうです。

また、必ず宿主が一緒にいる状態で2匹と遊んでもらうため、田村さんが調理中や外出中などの時には、お客さんの希望に沿えないこともあるといいます。

そのほかの注意点はこちらをご覧ください。

・「日帰り入浴だけど、どうしても2匹と会いたい!」という人は、事前に電話でタイミングを確認。

・客室と食堂は、2匹の立ち入りを禁止しているため、遊べる場所は館内のロビー周辺。

・看板犬がいるとはいえ『ペット可の宿』ではないため、ペットと一緒の宿泊は不可。

看板犬の2匹に会うため、温泉民宿『南部屋』を訪れたくなった人も多いでしょう。

しかし、もともと常連やリピーターをメインに、少人数で対応している小さな宿で、1日に数人もしくは数組しか予約を受けられないといいます。

また、古民家を利用した昔ながらの簡素な民宿で、なおかつ低料金で営業。

旅館やホテルと違い、便利さや快適さは追及していないため、必ずしも万人に喜ばれる宿ではないそうです。

そのため、「宿の個性や注意点などを案内しているので、必ずそちらを読んで納得したうえで、ご予約いただきたい」と田村さんはお願いしています。

宿泊を考えている人は、宿への希望や、イメージとのズレがないかを確認してから予約したいですね。


[文・構成/grape編集部]

出典 @nanbuya_towada